あらすじ:人は変われるのか?
アル中自堕落刑事がブタ箱常連ゴロツキの護送任務中にどえらい目にあうクライムドラマ。実はゴロツキが汚職警官の犯行を目撃していて…というお話。
監督は『グーニーズ』や『リーサルウエポン』のリチャード・ドナー、ゴロツキのエディをモス・デフ、ダメ刑事モウズリーをジョン・マクレーン…ということで旧き良きドンパチかと思いきや、意外にもしっぽりとしたドラマでしたね。
収監中に体験したケーキ作りをきっかけに、人から何かを奪えば解消すると思っていた不足感が、人に何かを与えることで埋まると知ったエディ。「このクソみたいな人生を変えるぞ!」ともがきます。
他方、モウズリーは「このクソみたいな人生は死ぬまで変わらねえ。」と思っており、年がら年中酒で自分を麻痺させています。しかし根は善良であり、腐りきっているようでまだ葛藤しています。
クソみたいな人生を変えたい二人が出会い、相手の中に己のクソな点を見出だし、相手のクソを浄化してやろうとすることで、各々クソ溜めを脱出する、静かにアツいバディもの。そこそこ緊張感ある銃撃戦や、それなりに絶体絶命なピンチもあり、サスペンスとしても楽しめるお得な100分。佳作ですねぇ♪