qp

16ブロックのqpのレビュー・感想・評価

16ブロック(2006年製作の映画)
3.5
 ジャックは急遽、事件の証人のエディを16ブロック先の裁判所まで護送することになります。でも、銃撃を受けて逃走した先に、同僚刑事のフランクが来て、という話です。

 最初にジャックがフランクと会った際に何が起こったか分からないが、ジャックは正義を優先し、エディを守ります。ジャックには体力も人望も情報もない中、機転を利かせて動き回るのは面白いです。

 派手に打ち合ったり、緻密な情報戦ではなく、実際に起こりそうことが続きます。バスのシーンも実際にありそうで面白く、エディがいいキャラなのと市民に助けられるシーンが良いです。

 でも一人を守るために犠牲者を出しすぎです。観ていて、もっと簡単にたどり着く方法があるだろうと思ってしまいました。それに、日本人だからか16ブロックという距離感がつかめないのが残念でした。ニューヨーク事情が分かってないのが課題ですが、個人的にはマイナスです。

 あと演出の仕方がうまくないです。追い詰められたと思わせるようなシーンがありながらも、全然追い詰められてないだろうということが予測できてしまいます。盛り上げようとしていると思いますが、演出が弱いです。

 終わり方に納得です。人は変わらないと思ってしまいますが、変わることができます。エディが変わると言っているイメージはありますが、本当に変わったのはジャックです。他人が自分に対して一生懸命に接してくれることが大きいですし、夢を語るのも大切だなと思いました。
qp

qp