サプライズ

漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~のサプライズのレビュー・感想・評価

3.9
漫才っていいな、お笑いっていいな

ナイツ塙が会長を務める漫才協会を、会長自らメガホンを取り、ドキュメンタリー映画化。水曜日のダウンタウンで不仲として話題になったおぼんこぼん師匠や、数年前亡くなったナイツの師匠でもある内海桂子をはじめとした、漫才協会に所属する芸人のエピソードトークを展開していくと同時に、協会の歴史に迫っていく本作。ナレーションは小泉今日子も担当しているが、基本は土屋伸之。というか、小泉今日子必要だったかな?それはともかく、カメラや演出はテレビレベルと言えど、彼らの笑いにかける思いはまさに映画的。継承と復興を図ることを掲げる漫才協会の映画として、素晴らしい出来だと思う。

所属芸人のエピソードの中でもホームランのたにしの話は、1番来るものがあった。旅立ってしまった相方。1人になってしまった自分。漫才は楽だ。でも、ピン芸人は全部自分のせい。だから、漫才の時を超えなくちゃならない。その芸人魂には胸が熱くなる。ハマコ・テラこのお笑いも最高だった。みんな漫才が、笑いが大好きだ。浅草劇場でそんな彼らをこの目で見てみたい。ウワサをする限り、生き続ける。どんなに歳をとっても夢を見る。形は違うかもしれないけど、こういう人生を送りたいなと、そう強く思わせてくれました。

2024-63
サプライズ

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