直球のエイリアンもの×モンスターパニック×スリラー映画からまさかの本当にあったら怖い話系オチへ突き進む怪作映画。『ボディスナッチャー』『宇宙戦争』『クワイエットプレイス』的な要素もあり個人的には好きな1本。とはいえ毎回エイリアンものを観る度に感じるのだけど、あれだけ高度なテクノロジーを持っているのに基本的に動物レベルというか、アホ設定なのは何で？
本作の良い所はエイリアンがめっちゃ出てくること。これに関しては予告の時点で既に全開なのでネタバレもクソもないのだけど、最初からめっちゃ出てくる。前回。隠れる気一切無し。監督も隠す気一切無し。第一幕から全開で出てきて暴れ倒す。電気系統にも異常を起こすし、念動力も使いまくるし、もうやりたい放題。大体エイリアンものって最後まで出てこない、もしくは一切出てこないパターンのものが多いから、第一幕から全開で出てきて、かつ主人公とガチンコでバトるというところはかなり新鮮。
その後も小さい奴からデカい奴まで色々と出てきて主人公とバトりまくる。エイリアンものって基本隠れゲー展開が多い印象なので本作のようなモンスターパニック的な隠れながら対抗するという展開はある意味新鮮でそこはかなり良かった。しかもエイリアンがモンスター型ではなく特に捻りもないグレイ型なので、それとバトるというのが逆に良かったなと思います。モンスターが序盤から全開で出てきてくれる映画は良い映画と相場が決まっているので。
第一幕のエイリアン襲撃展開だけでかなりお釣りがくる佳作。こういう作品こそ映画館で観たい。
