大好きな映画「聖なる鹿殺し」を思い出した。あの時、初めて出会ったバリー·コーガンに衝撃を受け、あれから虜。
そんな彼が、安定の気色悪さを垂れ流します。ファンには嬉しい作品。変態っぷりも素晴らしいけど、何を考えてるか解らない役は、やっぱり天下一品。ストーリーに新しさは無いけど、彼のお陰で映画が面白く仕上がっていると思います。勿論、ロザムンド·パイクや他キャストも良かったです。
オリバーは、オックスフォードの奨学生。 秀才だが冴えない青年で、 周りの学生達とは中々なじめない。 そんな中、人気者のフェリックスと知り合い 、夏の帰省でフェリックスの家、ソルトバーンに誘われるのでした。
ネタバレ↓
フェリックスの自転車がパンクし、困っていた所をオリバーが助け、そこから仲良くなり、ソルトバーンの豪邸に招待された。
カットン家の人々は、オリバーを好意的に受け入れますが、やはりセレブ。完全に彼を下に見ています。彼は、フェリックスに好意を持ちながらも母エルスペスに胡麻をすり取り入り、姉を誘惑します。この辺りから、異常な行動をし始めるオリバー。
姉への行為は、生理中の姉の下半身をまさぐり、血だらけの指を舐めたりします。で、フェリックスの入った後のバスタブの残り湯を飲みます。排水の口もペロリ。中々の衝撃シーンですが、似合ってしまう…。
オリバーが、家族についてフェリックスに嘘をついていた事がバレて、フェリックスは激怒。誕生パーティーは中止出来ないので、パーティーが終わったら出て行けとバリーに言います。バリーの話には聞く耳を持ちません。そして、パーティーの夜、フェリックスは亡くなった。葬式の後、オリバーは墓地に残り、裸になりフェリックスの眠る地面に向かってヤっちゃった…。バイ菌入りそう。
で、その夜に姉がバスタブで亡くなります。
父に出て行って欲しいと言われ、カットン家を後にします。
その後、新聞でカットン家の父が亡くなった事を知ります。偶然を装いエルスペスに近づき、遺書を書かせ全財産を自分名義に変え、呼吸器を抜いて殺します。
そして、ラストは全裸で喜びの舞を踊るのでした。
自転車がパンクから全て計算づくだったオリバー。結局、ファミリー全員が亡くなった。最初から、金目当てで計画的だったけど、途中、フェリックスに魅了されたのも事実だったのかと思いました。私的に楽しかったのですが、やっぱり「鹿殺し」のインパクトは超えず、バリーの魅力の変態性を強調し過ぎ、作り込みされてる感がしました。面白かったけど…。
