このレビューはネタバレを含みます
評判通りめっちゃキモくて良かった。
もはやクィアとも言わない男でも女でもどっちでもいい!って感じなのが今っぽい。
母親役のロザムンド・パイクがとても良い、と思ったら女性監督だったのでなんか納得。(有名作多いけど何気に一本も見た事なかった)あの独特のシニカルさはシスヘテロ男性監督には出せない気がする。
予告や公式の推し方だとフェリックス(エロルディ)がオムファタール的な存在かと思ってたけど、実はオリバー(バリーコーガン)が人を狂わせ壊す側だったという。
そして最後に明かされるのはサイコパスの一家乗っ取りだったという、フェリックスへの恋慕に見せかけたクィア映画の皮をかぶってた化けの皮が剥がれる所が良かった。
内容的に本格シリアススリラーにもコメディにも出来そうなのに、こんなにキモさに振り切ってどうなるか分からない展開に持ってくというのは本当に良くできてる。
どこかエヴァ旧劇の「気持ち悪い」を見た後の気持ちに似ている。
良く出来てると思うけど割と胸糞でスッキリしないからテーマ的にはそんな好きじゃないかな。