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Saltburnのayukoのネタバレレビュー・内容・結末

Saltburn(2023年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

「プロミシングヤングウーマン」のエメラルドフェネル監督の新作ですね! ひっそりアマプラで配信が始まっててびっくり。何で⁉︎

大学で居場所が無いオリヴァーは貴族の暮らしをするフェリックスと出会い、彼の実家・ソルトバーンに招かれ、忘れられない夏を過ごす…ってお話ですね!

いやー凄かった。年末に凄いもの見てしまったなーという感想でした!

オリヴァー役バリーコーガンが凄かった。最初はスクールカースト最下層の可哀想グループにいるオリヴァー。お似合い過ぎる!

唯一の友達っぽい男子は痛キャラ、人気者の金持ちイケメン・フェリックスと知り合い、仲間に迎えられたオリヴァーが、フェリックスに夢中になって執着する、までは同情的な気持ちにもなっていた。

ソルトバーンでキャラ豹変、次々と家族を陥れようと画策したり、フェリックスへの行動が異常性を帯びて来る。オリヴァーの心情は描かれないため、怖い。

そしてフェリックスが死んで、姉も死んでしまう。明らかにオリヴァーが怪しいけど、匂わせるだけで終わるのかしら?と思っていたらラストにネタばらし。出会いから計画的だったのね。怖!

オリヴァーはフェリックスの気を引くため、家族について嘘をついていて、実は普通の良い家庭で育ってたようなのに、こんな子に育ってしまったのがまた怖い。

フェリックスへの愛が一方通行なこと、大学では最下層だった庶民の自分、その自分には手に入らない暮らしを経験してしまったこと、色々重なって狂気のオリヴァーになってしまったのかしら?

見てないけど「太陽がいっぱい」と類似しているみたいですね。私はなんとなく「母なる証明」とか、ラースフォントリアー見た後の気持ちになりました。

人間の狂気、嫌な話思い付くよね…っていうか。好きか嫌いかと言われたら、決して好きってわけじゃないんだけど、なんか見ちゃうし、目か離せない。

エメラルドフェネル、恐るべし才能の監督さんであることは間違い無い、という感想でした!
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