気持ち悪、いい映画だった。
めちゃめちゃ気持ち悪くて苦手な描写があるのに、気付けば目が釘付けで…これはすべてバリーキオガンの魔性の魅力のせいだ。彼のために作られた映画だった。
地味な学生オリバーがひょんなことから誰からも愛される貴族の末裔のフィリックスに気に入られ、夏休みに館に招かれる。
明らかにおかしな家で、しかしそれ以上におかしくなりながらオリバーはフィリックスへの想いを募らせていく…
そういうBL作品だと思ってたら、予想以上にオリバーがやべえ奴で、結末を予想できていても最後のオリバーの全裸ダンシングに拍手喝采してしまう。
愛ってかなり暴力的で、美しいものなんてほとんどないんだ。
どうしても惹かれながら、一方でその美しさや愛らしさ、恵まれた環境への無頓着さにひどく苛立つ。
フィリックス役のジェイコブ・エロルディ、初見だったけどかわいかったなぁ。
観ながらずっと「この映画は絶対バリーキオガンのために撮ったな」と思ってたのに、初期段階ではオリバー役はシャラメの予定だったと聞いて驚く。
シャラメとエロルディじゃキャラ被りすぎだよ！ただの耽美と耽美のぶつかり合いBLになっちゃう…
