やったぜバリキヨ！やったねバリキヨ！
今世界中の実力派映画監督界隈でバリキヨ狂人寄生グランプリが開かれているのだろうか。
またの名を「聖なる鹿殺し2」のこの映画。不気味でいてバリキヨが本来持つ無垢さも1と同様に絶妙なバランスで同居している。
話自体はともすると後出し感強めの安いサスペンスに見えなくもないところをそこはやっぱりエメラルド・フェネル。美しく、怪しげに、サスペンスフルに描き切る。
ラストのダンスなんてもうバリキヨ由来フェネル成分をいかんなく出し切った極上のデザート。
愛憎、と言うと表面的すぎるかもしれないけどあんな風呂の水飲んでりゃ流石に全部が嘘だったなんて思えない。
アート映画のようにも見えつつ続編すら期待してしまうようなジャンル映画感すらある一作。バリキヨ演じるオリバーはそれだけ素晴らしいキャラクターだった
