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Saltburnのエスのレビュー・感想・評価

Saltburn(2023年製作の映画)
4.7
自分はこれを真のラブストーリーだと定義したい。

何かと話題だった今作、溢れかえる周りのドン引き気味の反応。どんな地獄が待っているだろうと蓋を開けてみれば、とにかく強いバリーコーガン。乙女っぷりから圧倒的サイコっぷり、なんでも出来てしまうバリコの独擅場。
不謹慎ではあるが不快では無いそのスレスレを責めた怪作。個人的にはオリバーの行動は全て、愛故に、であったので。道理が立ってるんですよ。いやあ流石でした。

”自分は違う”って思いたくなるよねわかるーーーーーーーーーー(頭抱)

間違いなくハマりすぎている。久々に余韻で4時くらいまで起きてたし、もう語彙力が絶える程大打撃。”Murder on the Dancefloor”を永遠に聴いてしまっている。

印象強い画がめーちゃくちゃ多かったし、これはみんなと話したくなるなという理由も分かった。エメラルドフェネルが心配になるレベル。(?) 劇伴たちもセンスが光ってます。壮大なオーケストラと共に幕が上がったタイトル、うおーーーーって血が滾った。

ジェイコブエロルディも超適役だし、この圧倒的な”みんなが憧れる王子様”ぶり。身長めちゃくちゃ高いのに、あんな子犬みたいな表情できるの意味わからなすぎ(褒め言葉)

後半にいくにつれてカオスさが限界突破する地獄のもつれ合いと剥がされる化けの皮。”都合の良い友達”は永遠には続かないわけで。あの庭、あのバスタブ、あのお墓。カーテンの色とライティング完璧な最悪な朝ご飯。
様々なモノローグでバリーコーガンが大優勝していた。彼じゃなかったら実現しなかっただろうなと。”不遇の出来事なんてあるのかな?”じゃないんすわ。

恐ろしさがワクワクに誤認識される程。素晴らしかったです。そしてしれっといるキャリーマリガン(大好き)
たくさんみちゃお
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