かじドゥンドゥン

Saltburnのかじドゥンドゥンのレビュー・感想・評価

Saltburn(2023年製作の映画)
2.8
オクスフォード大学に入学した青年オリヴァーは、出だしから友達作りに手間取り、孤立しかける。貴族の出で人気者のフェリックスに惹かれたオリヴァーは、複雑な家庭環境を偽って、フェリックスの同情を惹き、まんまと彼の懐に入り込んで、長期休暇をフェリックスの実家、サルトバーンの大豪邸で過ごす。

オリヴァーは、フェリックスに対してエロティックな憧れを募らせてゆく一方で、すべてを手にして悠々と暮らす彼やその家族に憎しみも抱いている。愛憎がなかばする複雑な心理の中で、オリヴァーはフェリックスのみならず、彼の姉や母の心の隙にも付け入って、一家の中にまんまと自分の居場所を見出す。

そして休暇も終わりに近づいた或る日、フェリックスは、オリヴァーが嘘ばかりで身を固めていることを知り、彼から距離を取ろうとするが、時すでに遅し。オリヴァーの盛大な誕生会のゴタゴタを利用して、オリヴァーはフェリックスを薬物で死なせ、その罪をフェリックスのいとこになすりつける。さらに、フェリックスの姉、父、母と、時間を掛けながら暗殺して、オリヴァーが入学当初から周到に仕組んできた完全犯罪は成就。広大な屋敷を手に入れ、一家の乗っ取りに成功する。

Amazon Primeでは「コメディー」に分類されているが、まったく当たらない。