はる

Saltburnのはるのレビュー・感想・評価

Saltburn(2023年製作の映画)
5.0
めちゃめちゃ面白い!!!!!!!!

『プロミシング・ヤング・ウーマン』のエメラルド・フェネルの新作ということで楽しみにしていたのですが、まさかこんなにバリー・コーガンを大満喫させてくれるとは!『聖なる鹿殺し』を超えて暫定ベストオブバリー・コーガンです!

オックスフォード大学を舞台に地味で陰キャな主人公オリヴァーがイケメンでスーパーリッチなフェリックスが困っているところをたまたま助けるところから物語が動き始めるスリラー。多くを語らず信用出来ない主人公なので展開の行く末が読めず何処へ連れて行かれるのか分からないのが堪りません。無口で無表情なのに美しくてキモくて愚かで妖しい色々な姿を魅せるバリー・コーガンは一体何を考えているのか?妄想を膨らませて楽しませて頂きました!

前半のオリヴァーの陰キャ友達を演じてたのは『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』でエイモンドを演じたユアン・ミッチェル。最初はその陰キャっぷりに誰か分かりませんでしたよ。これぞ役者。

中盤から登場するロザムンド・パイクもまた期待通りのキャラクターで最高。オリヴァーにいとも簡単に掌の上で踊らされるのがまた痛快なんですよね。

ストーリーも映像も音楽もあらゆる面で100点を叩き出している本作ですが結局のところバリー・コーガンなんですよ。あんなバリー・コーガンもこんなバリー・コーガンも見られる。バリー・コーガン好きとしてはエメラルド・フェネルに足向けて寝れませんよコレは。後半の畳み掛けるような衝撃。そしてあのラストシーン。ここ最近観た映画でぶっちぎりで好きです!エメラルド・フェネル天才!バリー・コーガン変態!!
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