ハーフォード

Saltburnのハーフォードのレビュー・感想・評価

Saltburn(2023年製作の映画)
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金持ちというより、貴族といった方がいいソルトバーンの面々の描写が、本物ってこんな感じなのかあというリアルさに満ちていてそれだけで楽しすぎた。
前半の名門校のヒエラルキー描写は「ソーシャルネットワーク」を思い出したが、本当の金持ちはウィンクルボス兄弟みたいにあからさまな意地悪ではなく、ロザムンドパイク演じる母のように、自分達以外の人間に対する"上から目線"の慈悲と同情心が表に出ていて、ただその裏に軽蔑心がチラチラと垣間見える感じ(オリバーが朝食に文句を言った時の表情など)なんだろう。
あと、MGMTとかBLOCK PARTYの曲が使われているのが個人的に嬉しい驚きであった。エメラルドフェネルは30代後半ということで00年代以降のロックリバイバル直撃世代なんだろうな。
ただ、バリーコーガンがバリーコーガンすぎる。後半から「聖なる鹿殺し」のあいつにしか見えなくなってくるし、凡庸な種明かしシーンは少し興ざめ。
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