パーフェクトワールド

Saltburnのパーフェクトワールドのネタバレレビュー・内容・結末

Saltburn(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます


これは評価が難しいけど自分なりに掘り下げてみました。

話題作なので見てみたが冒頭を見て気分が乗らなかった。
しばらく置いといて、ようやく視聴。

LGBTQが絡んでて作品評価の邪魔になるので、
全くの男女逆転でストーリーを創造性を膨らませて妄想してみた、、

気持ち悪さと強烈な描写が勝ってしまうと主人公の感情に寄り添えないから。

主人公に共感できるところもあるが、主人公の幼稚性が目立つ

感情ではない理性のところが幼稚

だけど、それは殺人の動機にもつながるので良しとして、サスペンスとして評価するにはどうだろう

アイデンティティの苦しみと愛する者への関わり方に悩みがあるはず。

自分に多少の自信はあるが去勢を張って偽りの姿で受け入れられる。

そして、同性愛が描かれる

ただ愛する者は実はバイセクシャルというよりは自分の完璧さを認める者が好きなだけの男で、本当は内面も認めて欲しいはずだが、その部分が感じられない。
独占欲だけ感じる。優しさや器のベクトルが自分だけを認めてるかどうかに見える。

しかし、主人公は嘘で始まったところから拒絶され事態は急変
後は一人一人殺していく

結局のところ
外見至上主義で、全てを持ち貴族と平民である格差も手伝い、独占欲の強い、容姿が完璧な相手を、自分が認められたかった。

取り入るための作戦もただ周りを洞察力でよく観察してるが、戦略的な描き方が足りないので行き当たりばったりに見えてしまった。
特に姉との関係のごまかし方。

性の要素は邪魔なので関係なく考えてみても
相手との気持ちのつながり、尊敬できるかなどは考えてない。
尊敬するのは容姿だから。

そこの幼稚性と憧れや愛や憎しみがサスペンス要素

愛憎渦巻く殺人ストーリーでサスペンス要素として純粋に評価したいところ。

同じような外見至上主義的な嫉妬がらみのサスペンスで「リプリー」や「ルームメイト」を思い出した。
リプリーは憧れや嘘から始まる自己中な主人公。ルームメイトは同性に憧れを持つレズビアンの嫉妬サスペンスだった。

感情の描き方として、主人公の苦しみや嫉妬、羨ましさから来る殺意への感情の変化も含め描き方もそちらのニ作の方が深く、主人公の狂気、悩み、怖さ、異常さも上だったと思う。

バリーコーガンが怪演だったことは分かるので加点したとしても3点
イマイチな評価となってしまって。。

サスペンスとしてラストシーンで復讐心からの勝者の爽快感を感じることもできずに冷め切っていた。
捜査過程の描写はなく簡単に事故死で片付いてるはずだから。周りも誰一人気づいてない。
やばいと感じる場面すらなし。

性的な何かを衝撃的な演技と映像で刺激したいだけの駄作なんじゃないか?と思った。

LGBTQに属する人がどう捉えたかが一番知りたい。
外見至上主義者は賛同して同情し、復讐心が多少刺激されたたとしても、
そうでないなら性的な悩みを持たない人から尊厳を傷つけられてると不愉快に思うんじゃないかな?