個人的な分類だと、これはいわゆる「サイコパス系」の映画です。「ナイトクローラー」や「ジョーカー」のように主人公がどこか社会のスタンダードから外れてしまっている。主人公のオリバーは大学生で友達もいない、いわゆるボッチです。同じキャンパスのフェリックスというイケメンのことを気にしていますが、引っ込み思案でチラチラみるだけ。何もできないオリバー…と思いきや。こいつがただのボッチではなく、意中の相手に近づくためならなんでもやる系のサイコパス。オリバーの行為は徐々にエスカレートしていき…
ただこれもこれである意味人間というか。墓で自慰行為をするシーンがありますが、それこそ歪んだ愛情であるとはいえ、偽りのない想いだったのではないでしょうか。全てがオリバーのフェリックスへの片思いから始まっていますし。そういう屈折した片思いをフィクションで描くのは、個人的にはアリといいますか。というか人の内面ってそういうものだし、歪みを抱えた主人公の方がいわゆる純文学っぽさもあってむしろアリだと思いました。あと関係ないですけど、オリバーの顔がずっとオードリーの若林さんに似ているなと思っていました笑
