tak

007/ ロシアより愛をこめて 4Kレストアのtakのレビュー・感想・評価

5.0
007シリーズ10作品を4Kレストア版で公開する60周年上映企画。ジェームズ・ボンドこそ男子の理想と刷り込まれて育った僕にとっては見逃せない機会🤩。どれを観るべきか悩ましかった。3連休の最終日にやっとありつけた😆。選んだのはシリーズ第2作「ロシアより愛をこめて」。

小学生の頃から何度観てるかわからないし、吹替版で台詞を丸暗記している場面すらある。それでもこれを観たのは時間の都合と、ショーン・コネリーの(正規の)ボンド映画をスクリーンで観たことがなかったから。以前に「自分に影響を与えた好きな映画のオールタイムベスト10を選べ」との難問を突きつけられて、自分の嗜好を語る上では外せない作品としてセレクトしたこともある。スクリーンで味わいたくって😆。

初公開時に「007危機一発」との邦題がついたのもうなづける。まさに危機また危機。Mに応援を求めてもことごとく阻止するロバート・ショー。ひたひたと彼の魔手がボンドに迫っていくのが、改めて観てもスリリング。吹替版育ちなもので、ロッテ・レニアの巻き舌の喋りが耳に残った。トルコでの協力者ケリムを演じたペドロ・アルメンダリス、他の映画で観たことがないのだが、笑顔がいいおっさんだ。

何よりも若きショーン・コネリーをスクリーンで堪能できたのが嬉しい。クライマックスの大活躍はカッコいいし、紳士的な振る舞いも素敵だ。そしてダニエラ・ビアンキ。彼女を大スクリーンで拝めたのも幸せ。親父殿がビデオで観ながら一時停止ボタンを押しまくったベッドイン直前の場面。映画館の暗闇で思わずニヤつく。組織に使われただけの存在ではあるが、最後の最後で自分の意思を持つ。

やっぱり本作が好きだと再認識した2時間でございました。
tak

tak