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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のunkoのレビュー・感想・評価

3.5
「ソラニン」「おやすみプンプン」等で有名な浅野いにおさん原作。原作は未読。
漫道コバヤシにて、原作回は視聴済みなので、要点は知っているが終わり方は知りません。今作は原作4巻までの映像化みたいで、ちょうど物語の折り返しとしていいらしい(後ろの席の人が語っていたのを聞いた)。

8月31日に突如空中に出現した円盤、米は“侵略者”として渋谷上空にて爆撃を行った結果、母艦はその場で停止。侵略者からの攻撃もなく、母艦が停止している上空を尻目に、東京の女子高生、小山門出、中川凰蘭ら親友5人は日常を謳歌していたのだった…。

前章なので、これから来る激しい展開への前振りというか、友情や日常を切り取って見せる。
2時間で物語的ピークは2つあるので、飽きはしないが既視感というかそこまで度肝を抜かれもしない、と個人的には感じた。
なので5月の後章はかなり濃密に詰め込んで来ることが予想されるので、楽しみ。
ちなみに原作は取材は行わず、全てネットの情報だけで漫画を成立させようと試みたらしく、キャラクターが喋る内容もネットスラングが多く、後半になると陰謀論やコロナの影響(後章では特に)を如実に受けているのがなかなか面白い。

またもう一つ特筆すべきは、あのちゃん。「鯨の骨」で演技できるあのちゃんは知っていたので、声優はどうかなと思っていたが、キャラクターの性格も相まって、かなり上手でマッチしている。
バラエティだけではなく、アニメの吹替えや女優としてより活躍するところを観てみたい人物。

なにはともあれ、前章だけなので普通評価で。後章も期待です。
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