Ester

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のEsterのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

予告も含めて事前情報無しで鑑賞!
私にはちょっと合わなかったです。

良かった所はアニメーションがとても綺麗でした。
漫画やアニメ的なデフォルメされたキャラクター達の背景の街や学校の風景が実写的でそれによって発生する「心地の良いアンバランス感」が面白かったです。

明らかに「あの震災」「あの脱線事故」を思わせる重いリアルな災害や事故の描写があったり…
「あの有名国民的漫画」を元にしている漫画が作中重要なカギになっていたり…
フィクションでありながら今作の世界は今私達が生きているこの現実と地続きになっているような説得力があって引き込まれました。

ですがそれもなんかずるいやり方だなぁと思ってしまいました…
どこかで見たような災害、事故描写や固有名詞を断片的に散りばめて、「UFO襲来」という非常に非現実設定を無理矢理力技で現実っぽい事象の感覚に誤魔化してる様に感じてしまい、なんだか姑息だなぁと思いました。
さらに個人的には出てくるキャラクターのほとんどを好きになれず…感情移入出来なかったです…
会話に血が通ってないというか…余りにも戯画化された喋り方や感情表現が苦手でした。

設定やビジュアルやストーリーが緻密に描かれていてもキャラクターに感情移入出来ないと気持ちを込めて鑑賞するのは厳しいです、ごめんなさい…

それと言い出したらキリがないツッコミ所(主に自衛隊、兵器関連)がいちいち気分を冷めさせて来るので乗れませんでした…


しかし!ラスト30分間(主人公2人の過去編)は結構衝撃で見入ってしまいました。
「少女版デスノート」みたいな雰囲気が良かったです!
長い「青春パート」はこのラストのフリだったのか!と思ってしまいました。

結末は気にならないと言えば嘘になりますが…
5月公開の後編はわざわざ劇場には見に行かないですね…
Ester

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