稲浦悠馬いなうらゆうま

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章の稲浦悠馬いなうらゆうまのレビュー・感想・評価

4.0
後編にも期待 - 映画「デッド・デッド・デーモンズ・デデデ・デストラクション 」

# 映画館で観た感想

期待通りに面白かった。物語も分かりやすかった。後編もぜひ観に行きたい。

# タイトル

こんな面白い飛んでるタイトル。
漫画「ボボボーボ・ボーボボ」を遥かに超えてる。

しかも前編後編という自信作、これは絶対面白くないはずがないと思い期待して観に行った。

# 前編後編

最初から前編後編に分けているのも珍しいし潔い。

大抵の映画は続編が予定されていてもそれを観客に知らせないのに。沈黙の艦隊なんかそうだった。

# 冒頭

地球が宇宙人に侵略される。

最近、自分で物語の把握能力が低いのではないかと思っている僕にも非常に分かりやすい枠組みだ。

この描写はごく短時間で完了する。

「もう皆このパターン知ってるでしょ?」って感じで。こうやっめ観客持つベースに合わせて大胆に省略するのは良い。

# オタク少女
よだれを垂らしながら変なテンションで変なことを話す少女。見かけは少女だが中身は極端なオタク。

# メガネの少女
デーモンと呼ばれている。物語のキーパーソン。

# イソベヤン
ドラえもんのパクリオマージュ的なキャラクターが作中漫画として登場する。凝っている。

たとえば「どららもん」とか多少のもじりではなくて、設定もダークな感じで練られているドラえもん。好物はどら焼きではなくて磯場焼きらしい。

これはイソベヤンのキャラクターグッズ展開間違いなし。というかたぶんもうあるはず。

# モブ描写

同級生たちの描写がひどい。落書きみたいな顔で描かれている。顔がカバみたいだったり、鼻がコンセントみたいだったりする。

モブはあくまでモブで作品として愛情を注ぐ必要なしって感じで、悪意を感じる描かれ方がされる。もちろんこれはわざとやっている手法だ。

思ったのだが、主人公格の少女たちにとって「それぐらいの存在でしかない」ということの反映として、雑な描かれ方をしているのかもしれない。

# ディテールの描写

「君の名は」とか「現実世界にあるある!」っていう描写をこれみよがしに入れてくるが、この映画でもそんなシーンがある。

「この舞台の小道具やディテール良いだろ?」って主張してきている気がするが決して嫌ではない。

# 笑いどころ

ところどころに笑いどころがあり、くすりと笑わされる。

# デブイケメン

少女の兄。

アニメ映画「パプリカ」に出てきたデブアムロみたいな奴を彷彿させる。

# 少女の死

3人目の主人公格の少女は途中で死んでしまう。映画告知でも死ぬことは分かっていたので驚きはしなかったが、ほろりとしてしまった。

自分的にはもう少し告知での暴露は抑えてくれた方が楽しめるとは思うんだけど。

# パラレルワールド

少女たちが中学時代と高校時代の狭間に何があったのか。何かしらの力学が働き、世界がパラドックス!

真実は後編で明らかにされるはず。

# 観客

周りを見渡すと95%ぐらい男性だった。

# 変な客

最前列で何度も「むほほ」みたいに笑うお客がいたので僕は席を左に2回も移動した。