Clare

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のClareのレビュー・感想・評価

4.0
デデデデのことを知ったのはファッション誌「装苑」の衣装デザイン特集号。
手元の装苑を見たら、2015年2月号でした。
ケイスケカンダというデザイナーのブランドが、浅野いにおの漫画のために自身のコレクションを元に漫画用に新たに洋服を製作したという記事で、それがデデデデだった。
漫画と衣装というと矢沢あいの「NANA」のヴィヴィアンウェストウッドを真っ先に思い出すけど、既存の洋服を着ていた「NANA」とはまた違う漫画のために作られた衣装っていうのが面白いなと思って印象に残っていた。
その後原作の漫画を読む機会はなかったのだけど、今回アニメ映画になると知ってすぐ見に行った!
SFと東日本大震災直後の東京を彷彿とさせるリアルをミックスした世界で描かれる少女たちの青春友情物語…と思ったら後半でまたガラッとダークな雰囲気変わって、そうだ!油断してたけど浅野いにおって割とエグい闇を描く人だった!ってそわそわしているうちに前編終了。
だからストーリーは後編を見ないとまったく着地しない。
あれは妄想?作られた記憶?パラレルワールド?うーん気になる!!
幾田りらちゃんとあのちゃんが主役の2人を演ってるのがすごいハマってた。
いつまでも聞いていたい幾田りらちゃんの澄んだ声はギフトだと思うし、あのちゃんの感情乗ったアツいセリフには胸を打たれた。
2人とも、特にあのちゃんが特徴的な声だから本人の顔がちらつくのだけど、今作に関してはそれが良い効果だった。
主題歌2人で歌ってて音楽番組に出ているのもシスターフッドって感じで、門出とおんたんが飛び出してきたみたい。
漫画やアニメという枠を超えた文化やエンタメの自由なコラボレーション作品でとてもワクワクしました。
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