浅野いにおが描くサブカル盛り盛りのセカイ系漫画がアニメ映画化。
続編となる後章は、本来ならば来月公開予定だったがリテイクを重ね完成度を上げるため5月に延期された。
原作未読というかそもそも観る気はなかったがあまりにも周囲の口コミ評価が高かったので鑑賞。今公開している映画の中ではダントツにオススメできる。
セカイ系でもあり日常系でもあり他にも要素が多く、今あるジャンルでは正しく分類できないので、浅野いにお系とした方がよい。軍オタにもオススメ。
イソベヤンとかGANTZっぽい世界観とか平成末期を感じた。声優オタクとしては平成を彩った名作の主人公を演じていた人達が出演していてエモかった。TARAKOさんお疲れ様でした。
時系列が前後するので若干ややこしい。話の展開は面白く、2人の過去に齟齬があり衝撃の結末を迎え後章に続く。
非日常でありながらたまに入る写実的な描写の緩急がスリリングで引き込まれた。
門出とおんたんの2人の声の芝居はすごかった。『竜とそばかすの姫』で見せた圧倒的な透明感を持つ幾田りらの声とキャラ色が強くクセのあるあのちゃんの声が見事にはまっている。この2人をツモれたのはまさに運命。
主題歌はあのちゃんと幾田りらの2人がそれぞれfeaturingしている。前章の主題歌「絶絶絶絶対聖域」はYOASOBIや幾田りら名義の音楽では聴くことのできない歌詞やシャウトがあり、貴重。TKやキタニタツヤも参加しており豪華すぎる。
