ジジョ

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のジジョのレビュー・感想・評価

4.0
作家も変わっていくのだな。
ある意味とても「らしく」もあり、まったく「らしく」ない部分はうれしい驚きだった。

友達をグループで描くことや、兄弟や大人との関わり方がひらけていて、世の中には自分たち以外の人たちも存在して、「敵」でも「味方」でもなく、ちゃんと彼らの人生を生きているひとりの人間だという感覚があった。

現実に起こっていることの空気感を詰め込み、架空の物語として表現するクオリティの高さ。
人間の内面の未熟さが、技術に追いついていない様子はとても人間的で、今の社会の問題は全てこれに通じているのではないかと思う。

後章にも期待☆
ジジョ

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