いしはらしんすけ

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のいしはらしんすけのレビュー・感想・評価

3.6
浅野いにおの人気漫画を原作とするアニメ映画二部作の第一作。

連載足掛け8年、全12巻の原作は未読かつ当たり前だが「後編に続く」な内容なので、予備知識ない者としてはあんま言えることないってのが偽らざるところではある。

おまけにドラえもんや鬼太郎などのパロディ、オマージュなんかも散見できて、漫画/アニメリテラシー低めの私なんぞにゃ手に余るハイコンテクストぶり。

せいぜい「若おかみは小学生」や「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」で涙腺に爆弾ぶっ込まれたかの如く泣かされた吉田玲子の脚本はやはりエモい!とかプロ声優以外からもってきたメインの二人のキャスティング(特にあのちゃん)は成功してるのでは?ぐらいのぼんやり感想が関の山です。

そんな中普遍的なイシューである「正義の暴走」の描写がコンテンポラリーでストロングに響いている、このあたりが後編でどう着地するのかが一番気になるところでしょうか。

完全に余談ながら吉田玲子つながりで超今更「けいおん!」見始めてるんですが「渡り鳥...よく言えばコージー・パウエルだけど」なんてツッコミセリフが出てきて、ますます吉田玲子脚本のファンになりました。笑