このレビューはネタバレを含みます
おもしろかった。
らき☆すた的なイタいノリとドラえもんのひみつ道具とエヴァの使徒襲来型のセカイ系を掛け合わせたようなサブカル映画だった。
最初はシン・ゴジラみたいな危機対応政治ドラマなのかと思ったけど(兵器の名前もなんか天皇っぽいし)、そうではなく、緊急事態にあってもなんだかんだ日常は続くし、かと思えばそれが突然吹っ飛んでしまうし、みたいな戦時下における日常の継続と崩壊みたいな話だった。8.31の襲来も夏休み最後の日がずっと続くみたいなことだろうだし、、。
高校生になって身も心も成長していろいろなことが変わっていくけどどこか現実味がなく地に足が着いた感じがしないのも、その日常が終わらない夏休みの延長にあるからかもしれない。
それから、卒業式の答辞で国家を礼賛するとか、陰謀論が流行ったりいろんなデモが起きたりするとか、細かいところに社会の変化が描き込まれていてリアリティあるなと思った。
また主役の声優がとてもよく、あのちゃんは(たまに聞き取りづらかったけど)泉こなたみたいなイタいキャラに合っていたし、幾田りらは冷ややかなセリフを淡々としゃべる演技が上手かった。