琥珀

熱のあとにの琥珀のレビュー・感想・評価

熱のあとに(2023年製作の映画)
2.0
いまさら言うまでもなく、愛のカタチはさまざま。
対象が異性なのか、親なのか、こどもなのか、推しのチームなのか、帰属する団体なのか、母校なのか、郷土なのか、あげたらキリがありません。
しかし、色々な出来事や時間の経過とともに変化すると言う意味では、人間同士の愛ほど不安定なものはありません。しかも、愛から始まったはずなのに気が付いたら憎しみや嫌悪になっている、なんてこともかなりの頻度で発生します。
ということを経験済みの大人たちがこの映画を見たら、そりゃあ白けると思います。
橋本愛さんの頑固というか頑迷な愛については、どんな言葉を尽くされようが、理解できません。
愛における〝庶民感覚〟を代表する仲野太賀さんが振り回される姿は、痛々しいというよりも、なんか小バカにされてるような感じでした。
服役中の5年という時間の経過による橋本愛さんの変化(或いは変わらずにいられた理由)について何も描かれていないと、劇中の「これが現実なの」みたいなセリフに対しても、じゃあ経年変化という現実も描いてよ❗️とツッコミをいれたくなります。

ユーモアとシュールさがない交ぜになったラストはなかなかユニークで面白かっただけに、ちょっと残念でした。
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