トゥーン

熱のあとにのトゥーンのレビュー・感想・評価

熱のあとに(2023年製作の映画)
4.1
恋が愛に変わっていく。
愛とはこうだと延々と繰り返し語っていたが、最後にたどり着くのは言葉のない世界だった。健太との愛は現実的だけど、本物じゃないと言っていたけど、その逆の本物だと思いこんでいるものは理想にすぎない。愛を語り続けたのは、隼人との時間を意味のないものとして受け止めるのが辛いから、洗脳していた部分はありそう。だから、隼人にもう一度会うことで、夢から冷めていった。
好きと愛してるの使い分けはキャラによって様々で、言葉の意味はよく分からない。心中は愛の成れの果てというより、不確定な愛に発展する前に恋で留めておくための行為、熱を冷まさせないための行為だと思う。だから、一緒に死のうと思って刺すという行為、しかもそれで結局自分が死のうと試みないならば、それはただのエゴでしかない。
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