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中島みゆき 劇場版 夜会の軌跡 1989~2002のCINEMASAのレビュー・感想・評価

2.5
 公開初日。客入りはポツポツといったところ。

 中島みゆきのLIVE&夜会の映画館上映も、もう10作を超える。総集編の2作品を除くと、全て劇場で観ている。そのため、今回も、「ま、付き合うかー」といったぐらいの気持ちで前売ムビチケを買った。けれど、3,000円(当日3,300円)もする。最初の頃は前売が2,200円だかで、今年1月に観た新作は2,400円だった。正直、高いと思う。今回は、上映時間も95分程度で、内容も既にソフト化されている作品からの抜粋ダイジェストなので…… 上映3時間程でムビチケ2,400円ぐらいに押さえている【ゲキ×シネ】を見習って欲しい。(来年春に新作『【ゲキ×シネ】 天號星』の公開が決定!!)

 配給元がイオンエンターテインメントやローソン等とコロコロと変わっていて、今回の配給はヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス。だからチケット価格にも変動が有るのだろうな。

 さて、本編。

 タイトル通り。1989年から2002年までの『夜会』から全19曲をセレクト。抜粋ダイジェストである。尚、本作は、劇場用に映像をデジタル・リマスター化しているとか。

 冒頭で上映される編曲担当者の前説は、僕は要らないと思った。『夜会』の趣旨に関しては、とっくに理解しているから。早く歌唱場面が観たい。

 1曲目の『二隻(そう)の舟』は、各夜会の名場面に歌声を被せた風。本人歌唱の場面が殆ど無い…… ここで嫌な予感が脳内を駆け巡ったが、以降は本人歌唱シーンとなる。

 『砂の船』は圧巻!! あと『わかれうた』が大好きな僕としては、高音質でコレを聴く事が出来て&ステージ・パフォーマンスも観られて、その点は良かった。やはり、圧倒的な歌唱力&表現力!!

 けれど、他の楽曲は、悪くはないけれど、「結局は過去作のフッテージの抜粋でしょ。メドレーで一部しか歌わない曲も幾つも有るし。これで3,000円は高いよ……」と。

 うん。鑑賞料金が内容と尺に見合わない。新作ならまだしもねえ…… 「今後、同様の状態であったら、さすがに鑑賞を躊躇うかも……」と思う。せめて2,500円迄にして欲しい。

 といったわけで、限りなく平均点というのが僕のこの作品への評価。
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