『クラメルカガリ』とあわせ特別二本立て舞台挨拶付き、塚原重義監督監修 LIVE ZOUND音響バージョンにて鑑賞。
自主制作アニメで知られる塚原監督による初の長編作品が二作同時公開。
「クラガリ」と呼ばれる地下世界が広がる和製スチームパンク風の世界を舞台に描かれる連作中編アニメ映画といった趣きです。
監督が自主制作出身ということもあり、独自の世界観の作り込みや、メカニックデザインの緻密さやCGを活用した動きの面白さなど、こだわるところはとことんこだわっているのが映像から伝わってきて好印象。一方で舞台挨拶でも語られてましたが、省略するところは省略する思い切りの良さも見え隠れする、自主制作らしい良い意味ででこぼこした作りが楽しい作品でした。
『クラユカバ』は長期シリーズのさわり部分、『クラメルカガリ』は同一世界観の番外編といったストーリーで、パンフのインタビューや舞台挨拶コメントを聞くかぎり、まだまだ続編構想はある様子。
個人的には『クラメルカガリ』のように、異なるキャラクター・舞台の話を連作的に何本も作っていって、最後にはアベンジャーズのような大規模クロスオーバー完結編を作る…そんな展開を期待しています。
上映後には舞台挨拶で、LIVE ZOUND上映にからめた音響演出にかけるこだわりについて監督・プロデューサーが語るトークがあり、さらにその後にはサイン会が催されるなど、ファンサービスたっぷりの充実したイベント上映でした。
終わる頃にはすっかり作品と監督のファンに。
これからも作品を鑑賞することで応援していきたいと思います。
