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クラユカバのBremingerのレビュー・感想・評価

クラユカバ(2023年製作の映画)
3.8
姉妹作品の「クラメルカガリ」を先に観てから今作を鑑賞。

クラメルカガリよりかはストーリーは分かったかなぁと思いつつも、ストーリーのまとまりかたではクラメルカガリに軍配が上がるなぁと思いました。

大辻荘太郎という探偵が、集団失踪で連れ去られたサキという子を探して地下迷宮へ行くといったお話で、和風×推理×スチームパンクな世界観は今作でもしっかり描かれており、世界観はやはり好みなものに仕上がっていました。

ただ60分強という尺なのもあって、物語が完結する事はなく、少し謎を解いて余韻を残しながらエンドロールに突入していくのでやはり消化不良感は否めませんでした。クラメルカガリはここんとこまだスッキリさせてくれていたので、こちらもある程度終わりは示して欲しかったなぁと思いました。
ちょくちょくすっ飛ばしたながと思うシーンが多いのも惜しいところで、荘太郎が怪我をしたシーンとか急に血が出ていて困惑してしまいました。

アニメーションはレトロな感じがこちらも強く、このタッチでしか得られない栄養が詰まっていて最高でした。シンプルなキャラ造形なのでクセが無いのも特徴的で、OneOneさんにはもっといろんなアニメーションを作ってほしいなと思いました。
こちらでもロボットが参戦してくれて躍動してくれているので、見応え十分です。しっかり弾も撃ってくれますからね。

声優陣は安定しており、神田伯山さんの落語ならではの狂言回しの喋りかたはキャラと世界観にマッチしておりとても好みでした。
黒沢ともよさんも良いキャラしていて好きでした。普段演じられるキャラと比べたらだいぶオーソドックスなキャラだった気がします笑

クラメルカガリ同様、挑戦作で良いと思いましたし、こういう作品がどんどん増えていってくれたら嬉しい限りです。こちらも尺があと20分あればまだ完結していたよなぁ…。これからの作品に期待しています。
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