やむちゃ

ミシシッピー・バーニングのやむちゃのレビュー・感想・評価

ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)
3.6
備忘録
1989.3に鑑賞。

主演はジーン・ハックマンとウィレム・デフォー。
アメリカ南部で発生した黒人差別に絡んだ行方不明事件を、FBI捜査官が追うお話。

登場するKKKが不気味で怖い。
強迫や暴力によって恐怖心を与え、真相を知っている人は口をつぐみ、さらには警察まで見て見ぬふりをする。
というか、KKK以外の白人たちも公然と黒人を差別している状態も衝撃的。
今作が、比較的最近おこった事件をベースにしているという「事実」も恐ろしかった。

若手ながらデフォーが上司で、ベテランのハックマンが部下の構図。
デフォーはエリートで法に則った捜査をしようとするが、ハックマンはやり方は甘いと反発する。
お互い気持ちが通じ合わずヒリヒリした関係で、捜査もギクシャクするので、観ているこちらももどかしかった。

最後もスッキリ…とはいかず、若干モヤッとした終わり方で、嫌な余韻がある作品だった。
やむちゃ

やむちゃ