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マイ・スイート・ハニーのBremingerのレビュー・感想・評価

マイ・スイート・ハニー(2022年製作の映画)
4.1
予告を見た時に「あ、面白そうだな」ってなったので、GWの人混みに目を回しそうになりながらなんとか劇場IN。

前半から中盤まではとてもキュートなラブコメで、後半は割と親子だったり兄弟間の問題だったりにフォーカスを当てたりしていて不思議な作品でした。

恋をしたことのない真面目な製菓会社職員のチャとシングルマザーで結構血気盛んそうなイルヨンのドタバタコメディで、2人ともアタフタしまくっててずっとニコニコしながら見ていられました。
少しずつ前進したかと思いきや、後退して、また接近したと思ったら遠ざかって…みたいな感じです、イルヨンが積極的に動きすぎて裏目に出てしまうというシーンが盛りだくさんで笑わせてもらいました。

こういうタイプの作品でまさかカーチェイスが観れるとは思いませんでした(といってもノロノロっとした感じですが)。なんとも思ってないチャとイルヨンの後ろを色々ワラワラと追いかけるけれど、後ろの方で全て収集がついていたりとで面白かったです。

物語がハッピーエンドで終わったと思ったらそこからもうひと展開あったのはちょっと蛇足だったかなと思いました。兄貴との問題は確かに解決していなかったし、そこからラストシーンの再会への持っていき方は分かるんですが、もうちょっとコンパクトに収められなかったかなぁとは思いました。
もちろんシリアスへの持っていき方は自然でしたし、家族間での問題を疎ましく思うのではなく、優しく見守るっていうチャの優しさが詰まっていて良かったです。少し長かったですが笑

終わり方がめっちゃ良い!ってなりました。
恋人になった2人がドライブスルーのあるキンパ屋さんをオープンするという最初の方にポロッと語っていた事を現実にしているところがとても良くて、兄貴もそこで働いてるし、娘もタダ飯にありつこうとしてて微笑ましかったです。

ユ・ヘジンはクレバーな役を多く見てきたので、ここまでウブな役でドッタンバッタンしているのは見たことが無かったので新鮮でした。
キム・ヒソンさんは20代といっても差し支えないくらいの美貌で、そこからは想像できないくらい暴れ回ってるくれるのでそのギャップを見るのも楽しかったです。
登場人物はほとんどクセ強でいわゆるイタい人ばかりですが、それすらも物語のスパイスになっていたのは好印象でした。

韓国のラブコメはあまり触れてきませんでしたが、こういうジャンルも強いのかーと再確認しました。心が身軽になってとても素敵でした。
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