片腕マシンボーイ

4つの出鱈目と幽霊についての片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

3.7
ムーラボの2本目面白そうやし、今日こそ!思っていたのに案の定大忙しで脱出ならず……けど第2の候補として、これならマシンボーイ得なキャストやし家近やし遅い時間やし間に合うかも?つって、おっけー落ち着いた俺帰る!と職場を飛び出し、なんとか間に合って観てきたんやが、本編ももちろん良かったし、なんと上映後には監督と…………小川あんのトークショー有りだとぉ!つってむしろムーラボに間に合わなかったことを感謝したってばよぉ!ぺろぺろぺろぺろ

出鱈目な話と幽霊にまつわる4本のオムニバスやぞ!


4月「CAT IN THE FOG」
小説家が編集に言われて地方のホテルに缶詰されるも、街をフラフラしていたら居るはずの無い野良猫を探す青年に出会うぞ!って話

にゃんころの話なのににゃんころ出てこないからばガッカリしたけど話自体は嫌いじゃなかったよ、特に一緒にゼルダやらないとキレ気味なる隣室の方とか良かったし、喫茶店の居眠りマスターも良き!作品自体は何が良いんだ?と言われてもよくわからないとこがまた良いんだと思うのよ


8月「SISTER'S VIEW」
父親の幽霊を見た山に姉を連れていくぞ!って妹の話

これ好っき!これが1番好っき!とにかく妹役のキララちゃんがすこぶる美しいしね、森の幻想的な光景の中に現れる父親?の姿の滑稽さがまた素晴らしいのよ、正反対な姉妹が亡くなった父親を理由にふたりしてキャンプって設定がまた最高やね
ってかキララちゃんって初めて知ったんが12歳の頃やからば凄い昔から活躍している感じするけどまだ20代前半なんかぁ……こりゃまだまだ化けそうやねぇ


2月「幽霊を愛する方法」
亡くなった彼の弟が失業し転がり込んできたんやが……、って話

これは苦手、これが1番苦手、内容的に下北の小劇場でやってる演劇みたいやな、くらいの感想しかなかったし、とにかく甘えるな、屁理屈言うな、つべこべ言わずに働け!としか思えなかった


10月「むかしむかし、ある国で」
生きるってなにかしら?就活が上手くいかないある日のこと、盲目の男と、彼を慕う数人の妙なグループに出会ったぞ!って話

最後の最後にめちゃ豪華キャスト!主演の小川あんに胡散臭い斉藤陽一郎、長井短に森優作まで、マシンボーイはとにかく小川あんの頑固そうな口調がめちゃ好きやからば本作も非常にキュン、面接シーンの極限の緊張の中で固めの口調で虚勢を張る小川あん!
うむ、あの独特の住宅街に鼻持ちならない父親や笑顔がぎこちない母親、そして就活や将来への不安、胡散臭い斉藤陽一郎の登場!様々な要素が重なりあった末に……小川あんの大きな瞳にどんな景色が映り込むのか?その後が気になる作品やったねぇ、これも好っき


なんか全作通して好き嫌いはあれど、ふわっとした不思議な魅力を持った作品で、何が良い?とかって話になると言葉に詰まるけど、なんか観ていられる心地よい連作でしたね
そして上映後のトークショー
「映画好きなんですぅ」ってはにかむ小川あん!くぅ……観に来れて良かった!マシンボーイも映画好っき!好っき!