Breminger

ザ・ガーディアン/守護者のBremingerのレビュー・感想・評価

ザ・ガーディアン/守護者(2022年製作の映画)
3.7
ジャケットだけ見ればDVDスルーされそうなタイプだなというのが第一印象です。韓国映画は需要がしっかりあるので劇場公開が多いので助かってます。

刑務所から出てきたスヒョクが元奥さんに会いにいったら、子供が産まれてて、父親になるために組織と決別しようとしたらなんか反感を買ってしまって、元奥さんが殺されてしまった上に娘まで誘拐されてしまったので、復讐するといった感じの物語で引きは弱いかなと思いました。

基本的に平穏を求めているスヒョクなので、話のトーンも表情もどんよりしており、キャラクターそのものに魅力はだいぶ薄かった気がします。
敵も敵でそこまで強さを感じるキャラはいませんでしたし、クスリやってるのかってくらい大はしゃぎする殺し屋2人もなんともいえないキャラクターでした。兄貴は結構良さそうだなと思ったら全然出てこずじまいだったので、続編の匂わせなのかなぁとちょっと冷めてしまいました。

アクションはキレよりも重厚感のあるものになっていました。韓国製だと「THE KILLER」みたいなスーパーアクションがあったりしたので、スピード感では劣りますが、1発1発の打撃力はなかなか魅力がありました。
椅子に座りながらのアクションだったり、オリジナル性は結構高めで良かったです。
カーアクションのレベルは高く、直線での攻防やトラップを駆使して撒こうとする姿勢とかも見応えありでした。全編これでもいいのではレベルで完成度は頭ひとつ抜けていました。

スヒョクの無敵っぷりに笑わせてもらいました。あんだけ釘喰らってるのになんで平然と抜いて動けるんだよとか、周りが大変になっているのを横目に立ち去っていく姿はカッコいいのと同時にウケ狙ってるんじゃない?ってくらいの間で去っていったのが好きでした。

シンプルな復讐アクションもので、気負わず観ることができました。色々と放りっぱで終わった気もしますが、スヒョク最強ってことでこの文章を締めたいと思います。
Breminger

Breminger