たむ

ビニールハウスのたむのレビュー・感想・評価

ビニールハウス(2022年製作の映画)
3.6
韓国の映画賞で主演女優賞をほぼ独占した社会派映画です。
イ・チャンドン監督の映画を観ているのか、と思うほど、テーマがもりもりに盛り込まれています。
そこが本作の評価の分かれ目な気がしますが、あまりにも多くの事が描かれすぎています。
群像劇ではあると思うのですが、若干散漫な印象も拭えません。
とは言いつつも、ビニールハウスで暮らす介護福祉士を主人公として、精神衛生、認知症、非行のドラマを同時に展開させ、集約させていく剛腕とも思える構成はさすがです。
一つの問題点ではなく、複合的な社会問題の集合体として描き出そうとする映画と感じましたね。
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