このレビューはネタバレを含みます
20代の女性監督イ・ソルヒ監督のデビュー作。原題・비닐하우스=ビニールハウス 英題Greenhouse
描写は説明が少なく、場面の解釈には揺れ幅が盛り込まれ、やや疲れる。
以下は物語。
ムンジョンは人里離れた農地のビニールハウスに一人で暮らす中年女性。
母は介護施設で暮らし、一人息子は少年院に入所している。ムンジョンは自分を殴る癖がある。
ムンジョンはマンション暮らしの盲目の老人テガンと、
その妻でアルツハイマー症のファオクの介護をしている。
妻ファオクはムンジョンを罵倒し、唾を吐きかけるが、ムンジョンは我慢して介護に努めていた。
ムンジョンは老夫婦の息子(?)相手に売春する歪んだ関係から逃れたいが、
一人息子と暮らす部屋を借りるお金を貯める為、我慢するしかない。
ムンジョンはグループディスカッションに通いはじめる。
セミナー参加者の女性スンナムが同居人に乱暴されているのを知り、
彼女をビニールハウスに招き入れるようになる。
しかし、ファオクを介護し、入浴させている時、
ファオクが暴れムンジョンに掴みかかり、振りほどいた時、
ファオクが頭を打って死亡する。
ムンジョンがファオクの遺体を運び出そうとした時、
盲目の夫が酔っ払って帰宅する。
間一髪を回避し、遺体はビニールハウスの箪笥に隠される。
ムンジョンは施設で暮らす母を呼び寄せ、
ファオクの代わりとして暮らしはじめる。
しかし、夫は徐々に違和感を感じはじめ、友人を呼ぶ…
ラスト、大きな音で振り返る主人公、何が起こったと考えるべきだろうか?