まさ

ビニールハウスのまさのレビュー・感想・評価

ビニールハウス(2022年製作の映画)
3.0
介護職は給料安くて肉体労働。他人の爺婆の下の世話まで行い、何ならハラスメントも。お国は違えど悩みは同じかーと思いながら、キム・ソヒョンの華奢な肉体と幸薄そうな顔は配役として○。「韓国映画は嘘でも綺麗な女優使ってもらいたい!」派としてはまずは条件クリアで、さて内容は?!と見入った。

登場人物はほぼ何らかの障がいを抱えていて、「これはEテレの○○か」と錯覚するくらい徹底してリアルな介護作業に向き合う。韓国映画に有りがちな、前半おちゃらけ→後半シリアスの作りではなく、終始暗い。前半のカーセックスしてる車が邪魔でビニールハウスの玄関が開かないところだけ、笑えた。車のバウンドで、車と玄関に挟まれてもがいて欲しかった!

サスペンスやミステリーと言うより、単なる貧困家庭のシンママが陥った負の連鎖。救いは無い、悲しくなるだけの映画だった。
まさ

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