なーさん

おもちゃのなーさんのレビュー・感想・評価

おもちゃ(1999年製作の映画)
2.5
1998年公開で深作欣二の文芸路線の最終章だ。公開当時も今時?これやる?と思いました。昭和33年の話なのに、なぜかJRが思いっきり映る。これは、現代にタイムスリップモノなのか?水揚げがフィナーレで「祇園の姉妹」へのオマージュと言う、どうした深作欣二という感じですね。宮本真希のチョコチョコ小走りするシーンがテンポになっていて面白いが、演出が大袈裟すぎてヤクザ映画と同じ感じがするのは、残念だ。深作欣二本人は、ロマンチストなんで、こういう女性映画作りたいんだろうなぁ。でもモブシーンやごちゃごちゃしたシーンに映画的カタルシスを感じる。無駄な合成シーンを入れていて興醒めしますね。
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