シネマの流星

いますぐ抱きしめたい 4Kレストア版のシネマの流星のレビュー・感想・評価

5.0
黒電話が鳴り響くオープニング。ストレンジャー・ザン・パラダイスの模倣から始まり、トップガンの甘いラブストーリーに変調する香港ノワール。

トム・クルーズよりTop Gun Anthemが似合うアンディ・ラウ。演技は艶技。俳優に欲しいのは技巧ではなく色気。二十代だったら何もかも真似したくなっていた。

役者を舐めまわすカメラ、MVの音楽多用、トレンディドラマの作り方は現代でやると最悪になる。しかし、アンディ・ラウやマギー・チャン、ジャッキー・チュンでやると最高の武器に変わる。

演出は方法論単体で成立せず、役者や時代、舞台との関係性で成り立つ。

監督の最初の仕事は見極めること。デビュー作はこれくらい荒々しく撮って欲しい。
シネマの流星

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