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欲望の翼 4Kレストア版のよのネタバレレビュー・内容・結末

欲望の翼 4Kレストア版(1990年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

一切の前情報なしで映画を観て、
「こんな演技をするのは何者だ?」
そうやって俳優の名前を覚えることが稀にある。
初めてレスリー・チャンを見たときもそう。
今回もそう。
演技の幅が広すぎて、同一人物だと分からなかったのだ。

ただ、滲み出る不安定さは変わらないな。目が釘付けになる。魅力的だ。
瞼の持ち上げかた、口角の引きかた、拳の握りかた、歩きかた、すべてが揺らいでいる。色っぽい。

そのレスリー・チャン演じる主人公が、まっさかさまに死へと落ちていく。彼がどんな選択をしたって、きっとろくでもない死にかたをしたに決まっている。運命づけられている。
たった一つの結末へ、最短距離。
それが、この映画の良いところ。
よ