公開された30年前から、何回見まくったかの、私の歴代ベストに入るこの作品ですが、久しぶりに劇場でかつWKW4Kシリーズにて。
毎回思うのですが、とにかくこの一本に、これから連なるウォンカーウァイ作品のパーツが、全て用意されてるんだなと改めて認識。
美男美女が60年の香港とフィリピンで繰り広げる、すれ違いの愛憎。そしてしびれるくらいの名台詞の数々と、ウットリと見るしかない映像。
初期の作品としての荒さはあれども、世界観としてはもう完璧としか言えません。すべてが大好きなので、もうしょうがないんです。
そして4Kであらためて感じた色彩は緑。その後の作品のそれぞれ異なる色彩設計にも目がいきました。
そして、原題からかけ離れているが、「欲望の翼」というこの作品を代表する素晴らしい邦題をつけてくれた、今はなきプレノンアッシュには感謝しかありません。
