ケネディ暗殺から60年目にあたる昨年公開されたドキュメンタリー。
監督は約30年前に『ＪＦＫ』を撮ったオリバー・ストーン。
新たに解禁された機密文書から衝撃の真相が･･･という謳い文句につられて観たものの･･･
以前から疑わしかった当局の調査と発表の数々がやっぱりデタラメで嘘ばかりだった、と言ってるだけで、肝心の新事実はほとんど出て来なかったような･･･
綿密な調査を積み重ね、より事実確認の精度が高まってはいるんでしょうが、いわゆる“魔法の弾丸”の話や、オズワルドの単独犯行否定説など、もうずいぶん前から言われていることにあらためて今さら時間を割かれてもなあという印象。
今やもうほとんどの人が組織的な陰謀だと思っているでしょうから、少しでもその証拠を知りたいのに、決定的な目玉のないまま引っ張られる118分は長いし、半分以上がアクビとの戦い。
昔の映像が今の技術で鮮明になってたり、以前ドキュメンタリーを観た元国連事務総長ハマーショルドの謎の死（1961）とリンクしていたり、ナレーションがウーピー・ゴールドバーグやドナルド・サザーランドだったり、ホォと思うところもあったものの、私としては肩透かしでガッカリというのが正直な感想。
