泡沫

キン・フー 武俠映画の王 後編の泡沫のレビュー・感想・評価

4.0
芸術家肌でありつつ博学で、演技もうまく話好き、いつも人々の中心にいたという証言はまさに名監督というイメージだが、映画作りのスタイルが時代にそぐわなくなっていった時代にはかなり恵まれない境遇に追いやられていたようで大変心が痛む。それを語る人たちも昨日のことのように感情を昂らせていて、監督の人となりや交流の様子がしのばれるのであった。「華工血淚史」、見てみたかったなあ。失われた映画というのはなんと魅力的に思われるものか。晩年の監督に公私とも寄り添った林榆さんの当時の扱われ方は辛いが、この作品はその名誉を回復したことであろう…。
(ところでツイ・ハークが黄飛鴻で何度かやってた、アメリカに渡った中国人労働者の話ってまさか、ねえ)
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