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メンゲレと私の本を読むたぬのレビュー・感想・評価

メンゲレと私(2023年製作の映画)
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重要な証言であるがゆえに、少年時代の証言者が出会ったたった1人の〇〇人の態度が、この作品の鑑賞者にはあたかも1930年代、40年代の〇〇人の総合的・客観的評価として提示されているようで鑑賞に注意が必要だと感じた。
貴重かつ重要な証言であるがゆえか、公開初日舞台挨拶での監督両名の発言からも彼らが証言に対して十分に批判的になれていないように感じた。そもそも証言に対して批判的になることは証言を記録する人がすること・できることではなくて、それは証言を聴く・読む人のすること・できることなのかも知れないけど。