まこ

メンゲレと私のまこのネタバレレビュー・内容・結末

メンゲレと私(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

シリーズで揃えるにしても、この内容でメンゲレをタイトルにするのはどうなのか…(原題「A Boy's Life」のままだとお客さん入らなさそうではあるのだけど…)
凄まじい体験をしているのは間違いないけど、まさか彼と深い関係だった方が生きていてお話を聞けるなんて、という期待をして待っていたからあれ?って思いながら観ちゃった。作品自体は良いものだけど、邦題も予告も、メンゲレから寵愛を受けたという煽り文句も良くないんじゃ?
お話の内容自体はほぼすでに知ってるえげつない話だったのだけど、それを実際に見て経験した当事者の方が喋ってくれているので恐怖が生々しく伝わってくる。未だ事実なのが信じられないくらいショッキングで、でも自分たちの生きる世界で、たった数十年前に間違いなく起こっていたことなのだと痛感させられる。こういう方たちが生きて伝えてきてくれたから今私の頭にもあのえげつない話が知識としてあったんだな、と当たり前だけど思った。初めて知ったのはカニバリズムと赤十字の話。あと前作でも同じようなのがあったけど、アメリカやロシアのプロパガンダ映像も興味深かった。
三部作最後の作品も岩波ホールで観られたらよかったなと思ったり。寂しい。
メンゲレといえば、ブラジルから来た少年がとても好き。
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