このレビューはネタバレを含みます
グロテスクなはずなのにどこかコミカルというかポップな表現に見えるゴア表現はさすがシャフトだなと思った。
ストーリーは言わずもがな素晴らしい。
世の中の多くの物語は幸せになる方向へ進むことを正解としている中、本作は「全員が不幸になる」道を選択する。
この選択が後の化物語シリーズに繋がり、結果として阿良々木くんはそのお人好しっぷりを発揮してヒロイン達の問題を解決(解決と言っていいのか?)していくのだがその阿良々木暦の中途半端さと人間臭さ(ほぼ吸血鬼だけど)がいかんなく発揮された、物語の始まりを楽しむことができる作品です。
改めて原作やアニメシリーズを見返してみようかな。
阿良々木くんに影響されて少し捻くれて孤高を気取ってしまった00年代の少年たちに幸あれ。