片腕マシンボーイ

火だるま槐多よの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

火だるま槐多よ(2023年製作の映画)
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佐藤寿保監督の久々の新作やからば観てきたぞ!

村山槐多の絵画に魅入られた女が渋谷で槐多の布教活動をしていると、私がカイタだ!という音に関する特殊能力を持つ男と、ダンスパフォーマンスをするそれぞれに特殊能力を持つ4人組の若者達に出会ったぞ!って話

大正時代に活躍し22歳の若さで亡くなった村山槐多の絵画や詩などをモチーフに作られた作品なんやが、そもそもマシンボーイは佐藤寿保作品は好きやが村山槐多作品には微塵も見識が無いために、このいつも通りにエログロで意味のわからんハチャメチャな世界観は佐藤寿保の作風よね?村山槐多の影響はどの辺にあるん?つってよくわからないまま眠気と戦っていたよ!

うん、同じ時代にピンク映画を支えたピンク四天王の中でも、もはやすっかり職業監督な瀬々監督に対し、己の道を突き進む映画作家である佐藤寿保の作品は表現がわかりやすさとはかけ離れており、本作の前衛的表現も相当ぶっとんでおり、年末の忙しさに疲れ果てようやくの休息に観るには難解が過ぎ……もはや脳みそが理解することへの拒否反応をおこし、凪ちゃんの名言「映画観ながら寝るんが罪悪感あって1番気持ちいいよねぇ、むにゃむにゃ」を思い出しながら、中盤間違いなく1回堕ちましたわ、すいません!
せめて村山槐多作品にもすこし理解があればわかりやすかったんかなぁ?

でもね、やっぱり佐藤寿保監督作品やからばね、映像的な面白さは多々あってね、火だるまってより血だるまなふたりとか、刺々しい舌とか、剥がれる仮面とか、よぅわからんけど観て良かったなとは思ったよね!願うことなら新宿やなくて渋谷でユーロスペースとかで観たかったけどなぁ
間違いなく寝たからスコアは無しだぁ!