このレビューはネタバレを含みます
何って、
オリヴィア・デ・ハヴィランドです。
オリヴィアのデによるハヴィランドのための映画。
同じ人!!
ハヴィランド以外、
当時の時点で名のある俳優が誰一人出てない。
せいぜい「青いガーディニア」や「三人の妻への手紙」で脇役やってたアン・サザーンくらい。
後に名を上げるジェームズ・カーンもこれが実質デビュー作。
ハヴィランド一点勝負!!
他の俳優なんて飾りです。偉い人にはそれが(略
制作費めっちゃ安そう。
そんなハヴィランドですが。
相変わらず顔演技の神。
動きが少ないシチュエーションなので、
顔の演技力がよく活きる。
っていうか顔だけじゃなく、
ケージから降りる(落ちる)シーンとかやばい。
あれ本人やってるん?
だったら体当たりすぎ限度超えすぎ。
ハヴィランド様が骨折してまう…
そんなこんなでハヴィランドだけを楽しむ映画だからこそ、
シナリオもひたすら苦難・受難。
他が本気でクズ中のクズしか出てこなくて、
見てるとメンタルかなり削られる。
母さん、ぼくは出て行くことにしたよ!←わかる
母さんの過保護に耐えられないんだ!←わかる
金庫からお金半分持っていくね!←????
…息子が清々しい程のクズ!
アラートのベルが鳴ってても気にもしない街の人たちも含めて、
人間というものに絶望しかなくて後味がなぁ。
原題が、本来in the cageに成り得ないLadyだから味があって良いと思うのだけど、
邦題の「不意打ち」って何なんです??
目をぶっ刺したシーンしか不意打ち感ない。
どこのことを言ってるんだろ??