よーだ育休中

キャンディ・ケイン・レーンのよーだ育休中のレビュー・感想・評価

4.0
長年勤めた会社から整理解雇されてしまったChris Carver(Eddie Murphy)は、クリスマス・イブに自宅の飾り付けを競うコンテストの優勝賞金10万ドル獲得を目指して奮起する。しかし街の量販店は住人たちが殺到して資材は完売。肩を落として帰路に着くと、見慣れぬクリスマス用品専門店がポツンと建っていた。

ーWishing you a very merry Christmas!


◆ Fight on!!

Amazon MGMスタジオ製作のホリデームービー。ハリウッドを代表するコメディ俳優であるEddie Murphyを主演としたコミカルでハッピーなクリスマス・ファンタジー作品。

タイトルの《キャンディ・ケイン・レーン》とは、クリスマスシーズンになると煌びやかなイルミネーションで飾られた住宅が建ち並ぶ通りの事。作品の舞台にもなっているLAのエル・セグンドには実際にこの様な通りが存在しているそうです。

各ご家庭が思い思いのイルミネーションで家をデコレーション。点灯式のイベントではマーチングバンドとサンタクロースが通りを練り歩き、一軒一軒ライトアップさせていく演出が素敵でした。Eddieのライバルであるお向さんが手がけたバルーンドールだらけのお庭よりLAXやMATRIXといったテーマで飾り付けられた他のお宅の方がクオリティ高くて草。アメリカンジョークですかHo-Ho-Ho-


◆ Ignore all the fine print, legal mumbo jumbo

ハッピーなはずのクリスマスシーズンに行き詰まってしまったChrisの前に突然現れた不思議な雰囲気を纏うクリスマス用品専門店。

例年のキャンディケインレーンショーに勝ちたいという意地と、今年から急に設定された高額賞金の誘惑に駆られたChrisは、店内で一際目を引く贅沢な意匠のクリスマスツリーを思い切って購入します。クレジットカードの伝票にサインをしたつもりが、この不自然に長い伝票が契約書でした。

ショップ店員のPepper(Jillian Bell)の正体はサンタクロースから破門された邪悪なクリスマスエルフで、人間たちと理不尽な契約を締結し、無理難題を押し付けて、ゲームに負けた人間を片っ端からガラス人形に変えてしまうという恐ろしいヤツでした。売買契約の外形を取りながら一方的に不利な契約を締結させるって、契約の錯誤無効は適用されないのかな・・・。

やっていることはとんでもなく恐ろしいのですが、ヴィラン役のJillian Bellもコメディエンヌ。Eddie Murphyとの相乗効果で非常にコミカルな仕上がりでした。


◆ Let’s get you home in time for Christmas.

Chrisが恐ろしいエルフに誑かされてしまったことを知ったCarver一家は、何とか父親がガラス人形に帰られてしまうのを阻止しようとPepperの課したミッション《金の指輪あつめ》に躍起になります。

既に還暦を迎えているEddie Murphyはかつて『ビバリーヒルズ・コップ』や『ナッティ・プロフェッサー』で見せたような身体のキレはありませんでしたが、そこは手数でカバー。リングをChrisが一人で追いかけるのではなく家族が力を合わせる。リングを持っているキャラクターも種類が豊富です。

シチュエーションもコロコロ変わっていき、あまり説明くさいパートも無いので、120分の尺はあまり気になりませんでした。強いて言うなら前置きが長かったくらいかな。


ファンキーな出で立ちのサンタクロースがしっかり邪悪なエルフを懲らしめるのは良いのですが、ラストシーンは『千と千尋の神隠し』を観た時と同じ感覚。ちょっとゾッとしました。あのクラシカルな紳士は近現代に暮らしていた御方じゃないですよね。サンタのおじさんはちょっとPepperを野放しにし過ぎだったのでは・・・。


ーHappy Holidays!

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一層彩り豊かなものになりました(⌯'ᵕ'⌯)´-

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