羽根木の松原

ヤジと民主主義 劇場拡大版の羽根木の松原のレビュー・感想・評価

4.0
「ヤジ」と言うと良い印象を持つ方は少ないと思うのだが、マイノリティの側からの声としてはこれ位の強さがある言葉使いがベストでセンスのよさを感じた。どこからかトーンポリシングが立ち上がるのも折り込み済みなのだろうと。

当時の政権(現在も)と警察権力が直接的な繋がりがどれほどあったかは計り知れないが、「空気」は確実に存在していて組織ごとそれに反応した可能性を含めて、危うさを感じる。

あの状況で声を上げたお二人を更に押し上げるこの映画が「ヤジ」そのもので、力の均等が保たれてれいれば、べつの言葉使いに変わるし、「ヤジ」などの手段で不均等の状態に正さねばならないと思う。民主主義の国ならば。