こんな場面では大抵の人が傍観者になる。
首相演説の場でヤジを飛ばす人間に対して（程度にもよるだろうが）、警察になんとかしてほしい、という人もいるであろう。
リスクに備えて警備するという「行うべきこと」と表現の自由を妨げてはならないという「してはならないこと」の境界は時に難しい。現場の警察官の判断が時に大きな問題となってしまう。
実際に起こってしまったことに対して、警察は責任を追及されるのだ。
プラカード持ってるだけの人を止めるのはちょっとやりすぎかもしれないが。
ヤジ以外の方法ってないのかなあ。同じ意見を伝えるにしても言い方とか品性とかあるように思う。途中で警察を応援してしまっている自分に気づいてしまった。
警察が高裁に提出した動画は決してギャグとかではなくて、裁判において証明するための貴重な証拠だ。しかし、これを作るためにどれだけの労力を使ったのだろう。
過去の歴史にあったように表現の自由が規制される時代というのも恐ろしいものであることは確かだから、小さなことから声をあげるというのは貴重なことだ。こういった人々がいるから大きなうねりが社会を変えてきた。
高裁の判決がどうあれ、最高裁まで進む結果は同じであっただろう。
なかなか見応えのあるドキュメンタリー映画。
現場の警察官にはご苦労様と言いたい。
